“オシャレな平屋を建てるにはどうしたらいい?
デザイン性の高い平屋のポイントをご紹介!”

「家を建てるのなら平屋がいい」
スムーズな動線が魅力の平屋ですが、自分たちの個性に合ったオシャレなデザインの家を建てたいですよね。
本記事では、平屋を選ぶ方が増えている理由や、デザイン性の高いオシャレな家にするポイントを実例にあわせてご紹介します。
コンパクトな平屋は空間の魅せ方によって住み心地が大きく変わります。
どのようなポイントが大切なのかを参考にすることで、家づくりがもっと楽しめるでしょう。

なぜ平屋を選ぶ人が増えているのか

国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋の着工件数は年々増加傾向にあります。
居住専用の木造住宅において、2017年と2023年の着工件数を比較すると、2階建ては13%、平屋では39%の増加率となっています。
では、なぜ平屋を選ぶ人が増えているのか、これからくわしく解説します。

コンパクトでオシャレな暮らしが流行っている

現在、「家=2階建て」の固定概念ではなく、住む方の人数や住み方に合わせてコンパクトに暮らす平屋が選ばれています。
年々、子育て世代では子どもの人数が減少し、ひとり親世帯や単身世帯も増加しています。
また、自分が心地よいと思える物だけに囲まれる暮らしを実践している「ミニマリスト」の方も多く、家に求めるものは暮らしに合わせた広さです。
このように、現代人のニーズに合わせて住宅はコンパクト化しており、家での暮らしを楽しもうとオシャレな家づくりを叶えたい方が増えているといった背景があります。

将来のことを考えて

平屋での暮らしは、現在だけではなく将来の生活も考えた間取りがプランニングできます。
生活空間がワンフロアに集結していることから、段差の少ないバリアフリーな家となり、つぎのような暮らしが叶います。

・子どもが巣立ったあとのスペースが無駄になりにくい
・就寝時間のたびに階段を昇り降りしなくてもよい
・動線がスムーズ

通常の2階建ての場合、子どもが巣立った後のスペースは、物置などの無駄な空間になることが多いです。
平屋なら、各部屋へのアクセスがしやすくなるため、年齢を重ねて家で過ごす時間が長くなっても、趣味の部屋として空間を有効活用しやすくなります。
また、毎日の寝室への往復も楽になることでしょう。
さらに、平屋にすると動線が短くなるため、家事も楽になります。
たとえば、洗濯動線においては、「洗濯・干す・収納」までの移動がコンパクトになるため、家事のストレスが減り時短にも繋がるでしょう。

このように平屋は、子育て世代から老後の暮らしまで長い人生に渡り、安心・快適に暮らせる家づくりが叶えられます。

耐震性が高い

平屋は震災による住宅の被害から、住む方をも守れる家です。
そもそも上階に建物がない平屋は、下階にかかる重量の負担が少なく、地震が起こっても建物が倒壊しにくい安定した構造の家です。
一方、多くの2階建ての場合、必ずしもバランスがよいと構造とは言えません。
一般的には開放感や採光を確保するため、1階には壁が少なく窓の大きなLDKをプランニングすることが多いです。
対して、2階には各部屋を仕切る壁やクローゼットなどで住空間が細かく仕切るため、1階よりも柱や壁が多く、全体的に重くなる傾向にあります。
このことから、2階建ては建物自体のバランスがとりづらく、地震による揺れの影響を受けやすくなってしまうと言えるでしょう。

2016年に起こった熊本地震は、震度7の揺れが2回連続した巨大地震でした。
震度6〜7の大地震でも倒壊しないことを基準とした新耐震基準の住宅でさえも、木造2階建ての住宅においては、1階部分が上階の重さで潰されることによる倒壊の事例が多く報告されています。
今後起こると予想されている南海トラフ巨大地震などにも備えられるよう、より耐震性の高い平屋の建築が増えていると言えます。

平屋住宅をオシャレにするポイント

居住空間を工夫することで、オシャレな平屋が建てられます。
以下でお伝えする3つのポイントに着目して、家づくりを進めましょう。

なるべくシンプルにして壁の仕切りや建具を減らす

シンプルな空間は、洗練されたオシャレな印象を受けます。
最近の家づくりでは、ランドリールームやファミリークローゼットなど居住空間にさまざまなネーミングがあり、贅沢な空間として魅力を感じることでしょう。
しかし、オシャレな平屋にしたい場合、空間を細々と仕切るとLDKや各個室が圧迫されてしまうため避けたほうが無難です。
解決策としては、廊下にクローゼットを設けることで収納スペースを確保したり、洗面室兼ランドリールームにしたりするなど、空間を有効活用するとよいでしょう。

「必ず必要ではないけれど、ちょっとした間仕切りがほしい」といった場合、扉ではなくローススクリーンやカーテンでの演出もおすすめです。
必要がないときは仕切りを開けておくと、フラットな空間になります。
ドアなどは建具そのものが高く、設置する費用もかかるため、なるべくシンプルな空間にすることがコストダウンにも繋がります。

勾配天井にして開放感を出す

勾配天井とは、傾斜がある天井を指します。
平屋の天井は屋根の形状に合わせて形を造れるため、勾配天井にすることで天井が高くなり、開放感を演出できます。
また、梁を露出させたり、シーリングファンを設置したりとインテリアも楽しめるでしょう。

高窓と合わせたプランニングもおすすめです。
高い位置に採光口をとることで部屋の奥まで陽光が届きやすく、外との目線も合わないためプライバシーが守られやすくなります。
光の演出はオシャレな空間に仕上がります。
夜には天井付近にムードあるライティングを仕込めば、よりセンスを感じられる寛ぎの空間となるでしょう。

シンプルな中にカラフルなアクセントを入れること

コンパクトにおさまる平屋は、個性を出し過ぎると圧迫感を感じることもあります。
オシャレな平屋にしたいのなら、採用する素材やカラーにも気を使いましょう。
おすすめは、メインはホワイトや木目系のナチュラルな素材、差し色にカラフルな色みをプラスします。
昨今のトレンドでは、可愛らしい要素も取り入れたいのならくすみ系、モダン要素がほしいのならブラックなどのシックなカラーを選ぶことが多いです。
インテリアコーディネーターとの打ち合わせ時には、ドアなどの建具やキッチンとクロスがまとまりやすくなるよう、全体のバランスをイメージしながらプランニングするとよいでしょう。

オシャレな平屋の紹介事例

オシャレな平屋の事例をご紹介します。
先述した空間やカラーの使い方も参考になるでしょう。

四季平屋の紹介

参考URL:https://bit.ly/3KJF6mm

伝統的な日本建築で”夏涼しく冬暖かい”ECOな家です。
老後の暮らしを考えて、平屋を選択。
木目にダークカラーを用いることで、重厚感のある和モダンなデザインとなりました。
開放感を得るために勾配天井には高窓を設置し、家を支える立派な梁はアクセントとしてあえて露出させています。
さらには、間接照明を仕込むことで、洗練されたオシャレな空間に仕上がりました。
勾配天井を活かしたロフトもプランニングしたため、収納スペースも増え、居住空間にゆとりが生まれています。

KAI平屋の紹介

参考URL:https://bit.ly/3KlbLNM

ご夫婦2人で仲良くセカンドライフを送れるようにと建てられた平屋です。
光庭(こうてい)という、建物中央にある中庭から採光や通風を確保する造りが特徴的。
LDKの開口部を広くとることで、窓を開ければ光庭と室内が繋がり、大空間が広がります。
モダンな雰囲気でも明るく開放感を得るために、クロスはホワイトを採用。
中庭のナチュラルウッドな床材とグリーンがアクセントとなっています。
プライバシーを守りながら、家の中にいても外の空気を感じられることも、毎日の暮らしを楽しく過ごす秘訣です。

2人暮らし向けの平屋

参考URL:https://bit.ly/41jN1wm

暮らしを楽しむ、男性ファッション誌「ポパイ」とのコラボ住宅です。
三角屋根のオシャレなファザードは、アメリカ西海岸に佇む小屋をイメージ。
各部屋の間仕切りは隠したい範囲までに施工範囲を狭めることで、住む方のプライバシーを尊重しつつも、開放感を実現しています。
壁や天井には、柔らかい印象のラワン合材を採用。
塗装したり趣味のオブジェを飾ったりと工夫を凝らせば、オリジナリティ溢れるオシャレな住空間になります。

平屋のご相談は住宅産業センターへ

安心・快適な住環境が手に入る平屋を選ぶ方が年々増加しています。
子育て世代には、生活スタイルや老後を考えたプランニングを、セカンドライフを楽しむ方には、人生が豊かになるプランニングがおすすめです。

住宅産業センターでは、オシャレなデザインの平屋を多く手掛けています。
住む方に合った暮らしができるよう、コンパクトでも工夫を凝らした家づくりを実現しています。
「暮らしやすさも、かっこよさもほしい!」
家族みんなの願いを叶えたいのなら、ぜひ住宅産業センターにご相談ください。