ローコスト住宅とは?メリット・デメリットや向いている人を解説

「ローコスト住宅って何?」
「ローコスト住宅のメリット・デメリットは?」
「ローコスト住宅に向いている人は?」

上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ローコスト住宅について分かりやすく簡潔に説明しています。
この記事を読めばローコスト住宅について理解でき、自分に合っているか・合っていないかも把握できるようになるでしょう。
ぜひとも参考にしていただければ幸いです。

ローコスト住宅とは何か

ローコスト住宅とは、一般の住宅より安く建てられる住宅を指します。
ローコスト住宅に明確な定義はありませんが、一般的に1,000万円台・坪単価30~50万の住宅がローコスト住宅扱いになります。
また安いだけではなく、品質の高さ・工夫によって実現されたのがローコスト住宅です。
ただ安いだけではローコスト住宅の定義に当てはまりません。
ローコスト住宅は規格化されたプランから選ぶため、安さを実現できています。
自由度こそは低いですが、こだわりがなくシンプルな家を求める人にはピッタリです。

ローコスト住宅は近年人気傾向にある

ローコスト住宅は近年人気傾向にあります。
ローコスト住宅に強みを持つオープンハウスの売上高は1,551億円(20年10月~12月)と、前年同期比と比べて22.2%増加しました。
他に一建設を傘下に持つ飯田グループホールディングスも、売上高が9,740億円(20年10月~12月)と前年同月比より14.2%増加しています。
売上高から見るに、ローコスト住宅を注文している人が増えていると推測できます。
また「住まいサーフィン」の調査によると、2021年に戸建て住宅の購入意欲が増加した割合は46.5%です。
同じ調査でマンションの購入意欲は26.7%の増加だったことから、戸建て住宅を選ぶ傾向が強いことも分かります。

ローコスト住宅人気の考えられる理由

ローコスト住宅人気の考えられる理由として、何よりその安さが挙げられるでしょう。
ローコスト住宅は賃貸と変わらない月額で住宅を所有できます。
例えば地方で2,500万円の土地+家を購入した場合、35年ローン・金利0.5%として考えると、月々の支払いは約6.5万円です。
また安いだけでなく、一定の品質も保証されており、価格以上の恩恵を受けられます。
早い段階で家を持ちたい人も多く、安価な家を求める人が増えたからこそ、ローコスト住宅に注目が集まっています。
日本の給料は30年間増えておらず、安さにこだわる人が増加していることも背景にあるでしょう。

ローコスト住宅のメリット3つ

ローコスト住宅のメリットは下記の3つです。

①「価格が安いかつ品質も安定している」
②「工期が短いので早く住める」
③「おすすめの間取りから選べる」
1つずつ見ていきましょう。

ローコスト住宅のメリット①「価格が安いかつ品質も安定している」

ローコスト住宅の最大のメリットは価格の安さです。
令和2年の注文住宅における建築費の平均は3,510万円です。

ローコスト住宅は1,000~1,300万円程度のため、平均価格より約2,500万円安く建てられます。
住宅の購入費は住宅ローンの負担にも関わってきます。
少ない予算で家を購入した場合、当然返済金額は低くなるでしょう。
毎月の返済金額を抑えることで老後資金や養育費も貯めやすくなります。

ローコスト住宅のメリット②「工期が短いので早く住める」

一般的な注文住宅では工期の完了まで半年程度ですが、ローコスト住宅は約3~4ヶ月と、短い工期で家を建てられます。
ローコスト住宅は工程がシステム化されていたり、作業も効率化されたりしています。
工期の期間が短ければ、その間の仮住まい費用も抑えられるので大きな節約効果も見込めるでしょう。

ローコスト住宅のメリット③「おすすめの間取りから選べる」

ローコスト住宅の間取りは、規格化された複数のおすすめプランから選ぶため迷うこともありません。
住宅展示場などではたくさんのパンフレットが配布されており、選択肢の多さになかなか結論が出ないことも…
ローコスト住宅はシンプルかつ複数のプランから選ぶので、結論を出しやすくなります。
また建築のプロがおすすめする間取りなので信頼感・安心感も抜群です。

ローコスト住宅のデメリット3つ

ローコスト住宅のデメリットは下記の3つです。

①「家づくりのオリジナル性は低い」
②「一般の注文住宅より住宅性能は劣る」
③「オプションを追加すると当初予算よりも料金が上がりやすい」
1つずつ見ていきましょう。

ローコスト住宅のデメリット①「家づくりのオリジナル性は低い」


ローコスト住宅は規格住宅のため、完全オリジナルで家を作りたい人にはおすすめできません。
レイアウトやデザインといった自由度は低いのがデメリットでもあります。
ただオリジナル性が低いと言っても、いくつかのパターンから選べるため全くオリジナル性がない訳ではありません。

ローコスト住宅のデメリット②「一般の注文住宅より住宅性能は劣る」

ローコスト住宅は価格を安く抑えているため、最高級グレードの設備を取り入れたい人にはおすすめできません。
やはり、高性能な注文住宅と比べると住宅性能は劣りがちです。
ただローコスト住宅は住宅品質を下げて作るのではなく、注文住宅などの人件費を抑えることで値段の安さを実現していますので、一般的な性能は確保できています。
またアパートなどと比べた場合では、圧倒的な住宅品質の高さを感じられるでしょう。
そもそも日本の建築レベルは高いため、最高品質を求めないのであれば、ローコスト住宅でも問題ありません。

ローコスト住宅のデメリット③「オプションを追加すると当初予算よりも料金が上がりやすい」

標準仕様以外のオプションを追加すると、当初の予算よりも料金が上がりやすいです。
こだわりが強いと、自由設計と変わらない価格になってしまうことも。
途中でオプションを次々と追加していくと、費用が高くなっていることにも気付きにくくなります。
対策としては購入する段階で追加したいオプション部分を検討し、予算を加味した上でオプションを追加することが大切です。

ローコスト住宅での暮らしが向いている人

ローコスト住宅での暮らしが向いている人の特徴は下記の3つです。
①シンプルな家で十分だという人
②住宅ローンの負担をなるべく抑えたい人
③普段の生活の質を重視したい人
1つずつ見ていきましょう。

①「シンプルな家で十分だという人」


ローコスト住宅はシンプルな家で十分だという人におすすめです。
同様にオリジナリティを求めない、選択肢が多いと逆に煩わしいといった人にもおすすめできます。
シンプルといっても、使う人が使いやすいようにキチンと設計されています。
「家はシンプルで良い」という人にはローコスト住宅が合っているでしょう。

②「住宅ローンの負担をなるべく抑えたい人」


ローコスト住宅は安く購入できるため、住宅ローンの負担も大きく軽減できます。
住宅ローンは家計の支出において圧迫感が大きいです。
住宅ローンを減らせば家計にも余裕ができ、貯金などにもお金を振り向けやすくなるでしょう。

③「普段の生活の質を重視したい人」


普段の生活の質を重視したく、あまり家にお金を掛けたくない人はローコスト住宅での暮らしが向いています。
例えば趣味が旅行だったりキャンプだったりすると、家を空ける日も多くなるでしょう。
そのため「家にはあまりお金をかけたくないや」と思っているかも知れません。
つまりアウトドアを重視したい・優先したいといった考えの人は、低価格で購入できるローコスト住宅をおすすめします。

ローコスト住宅を早くに持てば魅力的な生活ができる


ローコスト住宅を早くに持てば、魅力的な生活ができること間違いなしです。
年齢が若くても早くにマイホームを持てますし、家だけでなく外での生活も持てます。
マイホームがあることで安心感を持ちつつ責任感も増し、より充実した生活が送れるようになるでしょう。
またテレワークのような新しい働き方も増えており、早めに住宅を取得すれば使える部屋にも余裕ができ、テレワークに対応しやすくなるでしょう。

ローコスト住宅に興味がある人はローコストの家づくりを検討してみよう!

この記事では、ローコスト住宅について分かりやすく簡潔に説明しました。
ローコスト住宅は安いだけでなく、住宅性能も最高品質を求めないなら十分です。
ローコスト住宅に興味があるならば、ローコストの家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。