注文住宅と建売住宅の違いとは?割合・見分け方・メリットデメリットまで徹底解説

マイホームを購入する際、多くの方が最初に迷うのが「建売住宅にするか、注文住宅にするか」という選択ではないでしょうか。それぞれに魅力がある一方で、価格や自由度、入居までの期間など、重視するポイントによって向き不向きは異なります。

そこで今回は、建売住宅と注文住宅の違いや傾向、メリット・デメリットまでを網羅的に解説します。どちらが自分たちのライフスタイルに合っているのか、後悔のない家づくりを目指すための参考にしてみてください。

あなたはどっち派?注文住宅と建売住宅の違いを徹底比較!

理想の住まいを手に入れるうえで、多くの方が悩むのが「注文住宅」と「建売住宅」、どちらを選ぶべきかという点です。ここでは具体的な比較を通じて、自分に合った選択のヒントをお届けします。

どっちが安い?コスト比較でわかる本当の価格

建売住宅は、同じ間取りの住宅をまとめて建築・販売することでコストを抑えており、一般的に注文住宅よりも価格が低めに設定されています。土地と建物がセットで提供されるため、資金計画を立てやすく、購入時の安心感にもつながります。

一方、注文住宅は自由な設計ができる点が魅力ですが、設備のグレードアップや設計変更により費用がかさみやすく、当初の予算を超えるケースも見られます。

コストを優先するなら建売住宅に分がありますが、将来の暮らしや住み心地まで含めて検討することが大切です。

見た目でわかる?建売と注文住宅の見分け方ガイド

街を歩いていて「同じような家が並んでいる」と感じたことはありませんか。そうした住宅は、建売住宅である可能性が高いでしょう。建売住宅は、同じ仕様でまとめて施工されることが多く、外観や屋根の形、玄関、窓の配置に統一感が見られます。

一方、注文住宅は施主の希望に基づいて設計されるため、デザインの自由度が高く、それぞれの家に個性が表れます。例えば、敷地に合わせた変則的な間取りや、素材の選び方、窓の配置など、細部に特徴がにじみ出ます。

こうした点から、外観を見ただけでも建売住宅と注文住宅の違いを感じ取ることができるでしょう。

注文住宅と建売住宅、いま選ばれているのはどっち?日本の割合をチェック!

どちらの住宅を選ぶべきか悩んでいる方にとって、実際にどちらが多く選ばれているのかは気になるポイントではないでしょうか。ここからは、日本における建売住宅と注文住宅の割合や地域ごとの傾向を詳しく見ていきましょう。

全国では建売住宅が約6割を占めるのが現状

全国的に見ると、新築住宅の約6割を建売住宅が占めているのが実情です。これは、国土交通省や住宅金融支援機構の統計でも示されており、建売住宅に対する根強い需要がうかがえます。

背景には、価格が明確で比較的手頃であることや、入居までのスピード感、利便性の高い立地など、実用性を重視する傾向があると考えられます。特に、共働き世帯や子育て中の家庭にとっては、限られた時間と予算の中で安心して選べる選択肢として支持されています。

住宅購入を検討する際は、こうした全国的な傾向を踏まえたうえで、自分たちの暮らしに合った住宅スタイルを見極める視点が求められます。

都市部では建売住宅、地方では注文住宅が優勢

住宅の選び方には、地域ごとの特性が大きく関わってきます。例えば都市部では、土地価格が高く敷地面積も限られているため、効率的に住宅を供給できる建売住宅が多く見られます。特に駅から近い場所や人気エリアでは、区画整理された分譲地に建てられた建売物件が主流となり、利便性を重視する人にとって現実的な選択肢となっています。

一方、地方では比較的土地に余裕があり、広めの敷地を確保しやすい環境が整っています。そのため、好みの間取りや設備を取り入れやすい注文住宅が支持されています。ライフスタイルに合わせて一から設計できることに加え、将来の家族構成や生活の変化にも柔軟に対応できる点が魅力です。

このように、地域によって主流となる住宅スタイルは異なります。住みたいエリアの状況をよく理解し、自分たちの暮らしに合った住宅を選ぶことが、納得のいく住まいづくりにつながります。

子育て世帯は建売住宅、こだわり派は注文住宅を選ぶ傾向

住宅の選び方は、家族構成や価値観によっても大きく変わります。例えば、子育て世帯には建売住宅が選ばれやすい傾向があります。すでに完成している物件が多いため、保育園や小学校の入学時期に合わせてスムーズに入居できるのが大きな魅力です。

また、利便性の高い立地や周辺環境が整った分譲地に建てられていることが多く、日々の暮らしや通学面でも安心感があります。

一方で、間取りやデザインにこだわりたい人には、自由度の高い注文住宅が向いています。例えば、「リモートワークに適した書斎を設けたい」「将来の二世帯同居に備えた設計にしたい」といった要望にも柔軟に対応できるため、自分たちの理想を形にしやすいのが特徴です。

建売・注文住宅、それぞれのメリット・デメリットを本音で解説!

建売住宅と注文住宅にはそれぞれに異なる魅力や注意点があります。ここでは両者のメリット・デメリットを整理し、自分に合った選択ができるよう詳しく解説します。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅の魅力は、「わかりやすさ」と「手軽さ」にあります。土地と建物がセットで販売されており、価格が明確なため、予算を立てやすく資金計画もしやすいのが特徴です。

また、同じ仕様で複数棟を一括建築することでコストが抑えられており、注文住宅と比べて比較的安価にマイホームを取得できる点も魅力の1つです。完成済み物件であれば、実際に内見してから購入を決められるため、契約から入居までがスムーズに進みます。

一方で、間取りやデザイン、内装などはあらかじめ決まっているため、自由度は限定的です。外観も似たような住宅が並ぶケースが多く、「自分らしさ」や「個性」を重視したい方にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅の最大の魅力は、理想の住まいを一から形にできる自由度の高さにあります。間取りやデザイン、設備仕様まで、自分たちのライフスタイルや好みに合わせて細かく設計できるため、将来の家族構成や働き方の変化にも柔軟に対応しやすくなります。

また、収納の位置や生活動線、自然光の取り入れ方などにも工夫を凝らすことができ、快適性を重視した住まいづくりが可能です。

一方で、設計から完成までには多くの打ち合わせと意思決定を重ねる必要があり、時間や手間がかかる点は避けられません。さらに、素材や設備にこだわるほど費用がかさむ傾向にあり、予算管理が甘いと当初の見積もりを超えてしまうこともあります。

まとめ|注文住宅と建売住宅、自分にぴったりの選び方を

ここまで、注文住宅と建売住宅の違いや選ばれる傾向、メリット・デメリットをご紹介してきましたが、最終的には「自分たちのライフスタイルに合うかどうか」が最大の判断基準となります。ここでは、どちらを選ぶべきか迷っている方に向けて、それぞれに向いているケースを具体的にご紹介します。

早く入居したい人・予算重視の人は建売住宅がおすすめ

建売住宅はすでに完成している物件が多く、契約から入居までの期間が比較的短いのが特徴です。「できるだけ早く引っ越したい」という方にとって、スムーズな住み替えがしやすい点は大きな魅力といえます。

特に、子どもの進学や転勤など、タイミングを重視した住まい探しをしている方には、スケジュール調整のしやすさが強みです。

また、土地と建物がセットで販売され、価格があらかじめ提示されているため、予算を重視する人にも適しています。追加費用が発生しにくく、資金計画を立てやすいことから、住宅ローンの管理もしやすくなります。

間取りやデザインにこだわりたい人は注文住宅がおすすめ

「理想の住まいを一から形にしたい」という方には、注文住宅が適しています。家族構成や将来のライフスタイルに合わせて、間取り・デザイン・素材などを自由に設計できるため、細部にまでこだわった住まいづくりが可能です。

例えば、家事動線を意識したレイアウトや在宅ワーク向けの書斎スペース、将来的な二世帯同居を見据えた設計など、暮らしに寄り添った間取りを実現できます。外観や内装のテイストにも自分の好みを反映でき、愛着の持てる空間に仕上がるでしょう。

「せっかくのマイホームだからこそ、細部まで理想を反映させたい」という方には、注文住宅がぴったりです。

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