和風なのに北欧!癒される「ジャパンディスタイル」の家とは

近年は、ミニマリストや心地よさを追求したプラスティックフリーな生活など、多様性ある暮らしを求める風潮が広がっていますが、中でも、注目を集めているのが「ジャパンディ」というインテリアスタイルです。
国内では、あまり馴染みのない言葉ではありますが、世界的にはインテリアのトレンドとして浸透しており、徐々に、日本でも広まりを見せ始めています。
そこで今回は、ジャパンディとは何なのか、そのスタイルの特徴や家づくりにおける実現のポイントなどをお伝えします。

初心者向け!戸建てで実現するジャパンディとは

インテリアや建築業界で注目されている新たなスタイルとして、ジャパンディが話題になっています。
2020年頃、いわゆるコロナ禍で世界的にステイホームが推奨された中で、暮らし方や居心地のよさ、そして安心感を求めたスタイルが、欧米を中心に盛り上がりを見せ、徐々に日本にも情報が伝わってきたという流れが一般的な見方です。
そこでジャパンディとは何かということについて、初心者向けに基本とスタイルの特徴を紐解いてみます。

ジャパンディとは?基本のスタイルと特徴

ジャパンディとは、日本の伝統的な和風デザインと、スカンジナビア地方を中心とした北欧風デザインが融合した、新たなインテリアのトレンドスタイルです。
「Japan」(日本)と「Scandinavian」(北欧)を組み合わせた造語で、

・シンプルで洗練されたデザイン
・自然素材をふんだんに使用
・温かみのある空間
・機能性と美しさの両立

といったところが特徴です。
いわゆる自然素材の家に北欧テイストを絡め、心地よい空間を求める方にはおすすめと言えます。

ジャパンディと他のスタイルの違い

ジャパンディの特徴については、これまでの定番や代表的なスタイルとは少し違いも見受けられるため、あらためて、その違いについて例を挙げて簡単にお伝えします。

・ミッドセンチュリーモダン
1940年代から1960年代に米国を中心に流行し、シンプルなデザイン、有機的な曲線、天然素材と人工素材の融合などが特徴。

・ヴィンテージスタイル
ヴィンテージは古く味わいのある家具や雑貨を意味し、時代を超えて愛され続けるデザインや、経年変化による独特の風合いが魅力。

・インダストリアルスタイル
工場や倉庫のような無骨な空間をイメージし、レンガやコンクリート、金属といった素材を活かした開放的な空間づくりが特徴。

これらのスタイルも、独特の特徴や魅力が知られていますが、ジャパンディは自然との調和を重視する点で、他のスタイルと一線を画しています。

どんな家がジャパンディスタイルなのか

ジャパンディスタイルの家と言われても、あまりピンとこないと感じてしまう人も少なくありません。
例えば、ハウスメーカーへ新築の相談をした際に、最新トレンドとして、前述したような特徴や代表的なスタイルとの違いを伝えられても、具体的にイメージすることは、なかなか難しいものです。
ゆえに、ジャパンディスタイルとは、どのような家なのか、それを決定づける要素は何なのか、少し詳しく解説することにします。

ジャパンディスタイルの要素とは

ジャパンディスタイルの家づくりにおいては、ミニマル+シンプルを意識した空間作りで、おしゃれさと機能を意識することが重要です。
適度な広さと、機能的な配置が求められますが、必要なものだけを厳選することで、シンプルかつ洗練された空間を作ることが、ジャパンディを体現します。
また、機能性を追求することで、使いやすさも同時に確保すると、スタイルに縛られすぎて窮屈な生活を防げます。
次に、素材選びもポイントです。
ジャパンディスタイルでは、自然木などナチュラルテイストの素材を使用した家づくりが根幹となるため、竹、リネンなどを使用することで自然の温もりを感じさせ、落ち着いた雰囲気を演出することが可能になります。
また、自然素材の使用は、持続可能で環境に配慮した家として資産価値にも大きく影響しますが、メンテナンスや維持管理については、ハウスメーカーの後ろ盾が欲しいところです。
さらに、ジャパンディにマッチする家具と小物選びも欠かせません。
コンセプトでもある、シンプルで機能的なデザインのものを選びつつ、部屋全体の調和を保つことが求められます。
やや値段は張りますが、自然素材を使用した家具や小物であれば、より一層ジャパンディスタイルの雰囲気を引き立てることができます。

・ミニマル+シンプル
・おしゃれさと機能性の両立
・ナチュラルテイストの素材
・ジャパンディな家具と小物

以上の要素を取り入れることで、ジャパンディスタイルの家づくりが実現可能です。

なぜ今ジャパンディが注目されているのか

ジャパンディは、国内でも徐々に盛り上がりを見せ始めましたが、なぜ今になって注目されているのかと言えば、

1.生活空間への癒しニーズ

2.和と北欧の相性の良さ

3.おしゃれな家の実現

ということが挙げられます。
この3点について少し深掘りしてみると、相応の理由であることがわかります。

住空間に癒しを求める人が増えたから

ジャパンディが注目された理由を挙げましたが、きっかけとしては、コロナ後に在宅の時間が増えたことで、生活空間に癒しが求められるようになったためです。
コロナ渦中のステイホームで、これまでの生活空間に対してリラックスできる、快適に過ごすという欲求が生じたことも、大きく影響しています。
アフターコロナ以降も、自宅を癒しの空間として捉える人が増えたことで、ジャパンディとニーズがマッチしたと言えます。
また、必要以上にモノや余分なスペースを持たず、ミニマルなライフスタイルが求められる中、和と北欧の両方の良さを取り入れたジャパンディは、多くの人々にとって魅力的な選択肢となったことも確かです。
和風か、北欧か、という家づくりの二択に迫られるしかなかったところに、ジャパンディという両方の魅力をコーディネートしたスタイルが出てきたことで、人気の急増は頷けます。
また、インテリアにこだわる人が増えたことで、おしゃれな家に注目が集まっていることも、大きな要因の一つです。
これまでの「おしゃれな家」は、平屋をはじめ個性的な外観が取り上げられましたが、今は、シンプルな外観の中で居室内は自分の世界観を表現するというように、定義の変化も見られます。
同時に、自宅での時間を有意義に過ごすためには、自分らしい空間を造ることだという、家づくりへの意識の変化も垣間見えることは確かです。
恐らく今後も、自分らしい空間を目指す多くの人が、和と北欧の良さを融合したジャパンディスタイルに注目するものと考えます。

ジャパンディな家づくりを実現するためには

ジャパンディな家づくりを実現するためには、作り手との間での相互理解と共感がカギとなります。
そのためには、ジャパンディのニーズを適切に反映できる、経験と知識の豊かな工務店選びが重要です。
また、自分自身もジャパンディについて深く理解し、具体的なイメージを持てるようになれば、コミュニケーションもスムーズになり、理想に近づくことができます。

理想の家を形にするには作ってくれるパートナー選びから

ジャパンディの家づくりでは、工務店選びが重要ですが、

・ジャパンディスタイルへの理解
・関連する情報収集力
・スタイルを表現する技術力
・創造性の高い提案力
・北欧風と和風の建築実績

などがポイントです。

まず、ジャパンディの家づくりを手がけた実績があるかどうかを、最優先してチェックします。
そうでなければ、北欧風と和風の建築実績が多ければ、ジャパンディを表現する技術力は申し分ないと言えるため、合わせて施工管理、アフターサービス、保証なども含めた上で、任せられるかどうか判断することが望ましいと言えます。
また、実績を積んだ工務店は、ジャパンディの標準プランをまとめた資料、あるいは過去の提案など、情報をストックしているため顧客対応がスムーズです。
相談の際に、設計の根拠や意図を聞いて納得できるようであれば、提案力も十分と判断できることから、信頼に値する工務店として見積もりの依頼など、次のステップに進むことが理想的と言えます。
ちなみに見積もりは1社に留まることなく、3社~5社程度で比較検討することをおすすめします。
それ以上の数の見積もり比較となれば、隣の芝が青く見えて、決定が先延ばしになるという状況に陥ることも少なくないからです。

さいごに

ジャパンディの家づくりで大切なのは、理想を形にするためのパートナー、つまり工務店選びです。
頭の中にあるビジョンを理解し、具体的な形に変えてくれる専門家でなければ、実現は難しいと言えます。
また、ジャパンディスタイルの家づくりには、自然素材の使用や手作りの家具、家族のコミュニケーションを重視するレイアウトなど、特定の要素を組み込むことも必要なため、実績の有無が大きく影響します。
家づくりは一生に一度の大きなプロジェクトのため、高い満足度を得るには、信頼できる工務店の存在が欠かせません。

住宅産業センターでは家づくりをサポート

弊社は平屋のエキスパートであり、北欧風や和風のデザインにも強みがあります。
ゆえに、最近注目を集めているジャパンディスタイルの家づくりの対応も自信をもってサポートすることが可能です。
平屋とジャパンディスタイルは相性が良く、ライフスタイルに合わせた家づくりをお手伝いします。
日本の美意識と北欧デザインが融合したスタイルをお望みであれば、その洗練されたデザインと、心地よい暮らしを叶える機能性の両方を提供します。
特に、ジャパンディの魅力を最大限に引き出すには、お互いに情報を共有し、実務面では構造や設備、材料選びなど、多くの要素を組み合わせて、共に考えていくことが必要です。
豊富な経験と専門知識を活かして、完成するまで徹底的に寄り添うことをお約束します。
家づくりの難しさを理解しているからこそ、一緒に考え、一緒に作り上げることを投げ出すことは致しません。
北欧風のおしゃれな家づくりをお考えなら、ぜひ住宅産業センターにお任せください。

たほうがよいのかなどわからないことがあれば、住宅産業センターにお気軽にご相談ください。