【新築を建てるなら】平屋と二階建てどっちがいい?
【新築を建てるなら】平屋と二階建てどっちがいい?
新築で注文住宅を建てる際は、平屋と二階建て、どちらを選択すればよいのか、非常に悩むところです。
「暮らしやすさを求めるには、何を基準に判断すればよいのか・・・」
「オシャレな平屋は人気だけど、二階建ての豪華さも魅力・・・」
このような状況において、
・メリット
・デメリット
・どのような世帯が向いているのか
といった3点を知っておけば、後悔のない決断ができます。
そこで今回は、スムーズに新築の相談ができるよう、判断の材料となる情報をお伝えすることにします。
平屋はどんな人におすすめ?
平屋が具体的におすすめとされるのは、
・高齢者のみ
・子育て世代
・フルタイムの共働き夫婦
・親子など2人暮らし
・広大な土地を所有
といった世帯が、一般的には挙げられます。
段差や壁の少ない間取りとすれば動線が効率的になり、幅広い年齢層に適した空間を造り上げることができるためです。
その一方で、趣味部屋を持ちたい、複数の出入り口がある収納スペースが欲しいといった要望にも応えられます。
平屋のメリット
平屋のメリットとしては、
・間取りの自由性が高い
・建築費を抑えやすい
・シンプルでコンパクトな動線
・コミュニケーションが取りやすい
・地震の揺れに強い
・バリアフリー化しやすい
といったことが挙げられますが、ここでは、間取りの自由度と建築費の2点に絞ってお伝えします。
ひとつ目は最大の特徴でもある、間取りの自由度です。
ワンフロアに生活スペースが集約されるため、家族間のコミュニケーションも取りやすく、目の届きやすさも利点となり、子育てや介護には最適と言えます。
また、天井を高く取れば開放感あふれる空間となります。
ふたつ目は、二階建てと比較して建築費が抑えやすく、経済的な優位性が挙げられます。
構造的にシンプルで、コンパクトにまとめるとメンテナンス費用や光熱費の節約にも繋がります。
平屋のデメリット
平屋のデメリットは、
・間取り次第で広い土地が必要
・外部からの侵入リスクが高い
・日当たりや風通しには工夫が必要
・坪単価は割高傾向
・水害時の避難では逃げ場がない
といったことが挙げられます。
その中でも、間取りと土地の関係性、外部侵入リスクについては軽視できません。
リゾート地にあるようなテラスと庭付きのデザインや、2台以上の自動車を駐車するインナーガレージ付きとなると、かなり広い土地が必要です。
駅近など土地相場が高い人気エリアを希望する場合は、まず広い土地の確保が難しく、さらに取得費用だけでも大きな負担となり、全体の予算と後の固定資産税にも影響します。
次に、外部からの視線や侵入に備えて、プライバシーの確保と防犯対策は、慎重に行わなければなりません。
玄関や窓の電子ロック、電動ブラインドなど、遠隔で操作が可能になるスマートホームの検討も、ひとつの手段です。
こんな人は平屋向き
メリットとデメリットを踏まえて、特に平屋向きとされるのは、以下のような世帯と言えます。
1.高齢者や身体の不自由な人との同居
バリアフリーの室内が、生活の便利性を大幅に向上させ、自立を促し、介護の負担も軽減されます。
2.小さな子どもがいる
階段からの転落リスクを防ぎ、部屋全体を見通せる視認性の良さを活かして、安心できる子育ての時間を送れます。
3.コンパクトで解放感ある住まいを希望
DINKsや一人暮らしでは、身の丈に合った解放的な暮らしが望めます。
他の世帯には向かないということではなく、マッチングのしやすさという意味で捉えてください。
二階建てはどんな人におすすめ?
二階建ても平屋に劣らず、多様なライフスタイルやニーズに対応できる面を持っています。
特に、
・家族が4人以上いる
・三世代で同居予定
・狭い土地でも建てたい
という場合には、最適なプランを提案しやすいです。
バス・トイレ・リビングといった共有スペースは一階、個室や寝室は二階というオーソドックスな間取りが好まれています。
また、副業やテレワーク、趣味、スキルアップに集中できる場所として、中二階にワーキングスペースを設けるニーズも増加傾向です。
二階建てのメリット
二階建ては、
・上下階で用途に応じてスペースを分けやすい
・比較的狭い土地でも建築可能
・収納力を上げやすい
・防犯性が高い
・立体的な空間活用がしやすい
といった点がメリットで、前述のオーソドックスな間取りであれば、将来を見据えて家族構成が変わったとしても、柔軟に対応できます。
例えば、子どもが1人増える想定で、二階の一部屋を間仕切りで二部屋として使用できますし、同居人が増えたとしても同様の対応が可能です。
予算の都合上、どうしても土地の広さを確保できないといった事情があったとしても、多彩なプランが提案できる強みがあります。
さらに納戸や蔵、ロフト、屋根裏といった立体的な空間を有効活用して、収納力を大幅に向上させられます。
二階建てのデメリット
まず加齢やケガ、病気などで体力が衰えてくると、階段を使用した上下階の移動は、大きな負担を感じやすくなります。
予期せぬ転落事故のリスクも高まり、小さな子どもがいる場合も同様です。
その他にもデメリットとしては、
・上下階で家族が分断されやすい
・二階部分は地震に対して揺れを感じやすい
・外壁を中心にメンテナンスコストは割高傾向
・無線通信が行き届かないことがある
・日常の手入れや掃除が大変
といったことが挙げられます。
家族間のコミュニケーションについては、平屋と比較して取りづらくなることも、ある程度、想定しておかなければなりません。
構造面では地震の揺れを二階部分で受けやすく、耐震性能を上げるために、建築コストがかさむこともあります。
外壁のメンテナンスも面積が広くなりがちのため費用負担がかさみますし、上下階の通信環境を良好に保つには、中継器の設置なども考慮する必要があります。
こんな人は二階建て向き
メリットとデメリットを理解して頂いたところで、特に二階建てに向いているのは、以下のような世帯と言えます。
1.世帯人数が夫婦と子ども合わせて4人以上
子どもが思春期を迎える時期であれば、自分の部屋で過ごすことも多くなることから、二階建ては都合が良いです。
2.狭い土地だけどマイホームが欲しい
予算上、土地の広さを確保できなくても、二階建てなら満足度は高まります。
3.通勤通学に便利な駅近を希望
土地相場は高くても、生活の利便性を重視したいという要望に応えやすいです。
将来、家族が増える予定があれば、平屋より二階建てを検討する方が、暮らしにゆとりが持てます。
子どもが独立した後も、二階部分は夫婦それぞれの書斎、納戸、趣味の部屋などに転用できるため、決してムダな空間になることはありません。
二階建ては、特別に広い土地がなくても建築可能であるため、多少、狭くてもお気に入りのエリアに住みたい場合にもおすすめです。
駅近は交通量や人の往来が必然的に多くなりますが、外部からの視線や侵入、環境音も対処がしやすい二階建てなら、安心安全に暮らせます。
注文住宅を建てる際に考えること
注文住宅では、さまざまなステップを踏んだ後に、建築工事の契約を経て家づくりがスタートします。
その前段階で重要なのは、家族や夫婦間で、自分たちの生活スタイルや価値観を共有しつつ、家づくりの屋台骨となる、
・費用(資金計画)
・デザイン(外観や間取り)
・機能(暮らしやすさ)
について、具体化しておくことです。
これらは、ひとつでもあいまいな状態のまま、工事契約はできません。
そこで本章では、この3点について、それぞれ少し詳しく言及することにします。
平屋と二階建ての費用はどのくらい
平屋と二階建て、どちらが高いか安いか、これはなかなか難しい問題です。
例えば、土地の広さと延床面積を同じとした場合は、単純に平屋の方がコンパクトになり、建築コストは安くなります。
しかし、延床面積を建築コストで割った「坪単価」という指標で見ると、平屋の方がコンパクトな分だけ割高になるわけです。
逆に総工事費を指標とすると、複雑な構造になる二階建ての方が費用はかさみます。
それを踏まえて、あくまでも相場観ですが、
・基礎工事:延床面積を広く取れば平屋
・屋根メンテナンス:面積が比較的広くなる平屋
・外壁メンテナンス:面積が比較的広くなる二階建て
・土地取得:エリアが同一であれば広さ次第で平屋
・設備:選択するグレード次第
といった傾向があります。
ただし単純な比較は意味をなさず、予算内でいかに満足度を高めるかに焦点を絞る方が合理的です。
それぞれのデザインはどのくらい違うのか
利用シーンや生活スタイルで、デザインは大きく異なりますが、一例を挙げて説明します。
家族間のコミュニケーションを重視したいなら、ワンフロアを見通せる間取りを基本デザインとする平屋がおすすめです。
特に、子育て世帯や高齢者との同居においては、使い勝手の良い住宅になります。
一方、未成年の子どもと30代40代夫婦の4人以上の世帯では、部屋数と広さ、収納力がカギとなるため、立体的に空間を活用できるデザインの二階建てが最適です。
基本的には、シンプルなデザインはメンテナンスや掃除がしやすく、スペースの自由度が高いというメリットがあり、特徴的なデザインは個性を引き出しやすく、唯一無二のライフスタイルを送れます。
外観のテイストについても、
・モダン
・洋風
・和風
などで、ガラッとイメージが変わります。
周辺の環境に馴染むデザインにするか、ちょっと目立つようにしたいか、存在感を出したいか、メンテナンスのしやすさなどを踏まえて考える
それぞれの機能はどのように違うのか
暮らしやすさや快適さを実現するために、求める機能は、
• 動線(移動の効率性や負担)
• 収納
• 空調
の3点を中心に考えます。
動線については、上下階の移動がない平屋に優位性がありますが、収納力となると立体的な空間を活かして、ロフトや屋根裏、蔵、納戸とバリエーションも豊富な二階建てが有利です。
平屋も立体的な収納は可能ですが建築費はかさみます。
空調については、一般的に二階建ての上階に熱が溜まりやすく、換気能力が不足するとエアコンが効きにくい状況が発生します。
夏の日射の影響を少しでも和らげることがカギです。
平屋も二階建ても住宅産業センターへ
平屋も二階建ても良いところはたくさんあり、どちらも魅力的な住まいを実現できますが、満足度を高めるためにはプロのサポートが欠かせません。
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お待ちしています。