北欧ブームで北欧住宅が大人気!
北欧スタイルが愛される秘訣と特徴を解説します
2000年代後半頃から日本へとやってきた北欧ブーム。
未だに影を落とさないインテリアや雑貨などの根強いブームが続いている中で、日本で建てる北欧住宅が人気なのはご存じでしょうか?
本記事では北欧住宅の特徴や、なぜ北欧住宅を建てたいのか、愛され続けている秘訣について解説します。
実際に北欧住宅に住んでいる人の口コミも集めましたので、北欧住宅を検討している人は是非参考にしてみてください。
北欧スタイルとは
はじめに、北欧とはどのあたりの国を指すのか確認していきましょう。
北欧は、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー・バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)、ブリテン諸国、アイスランドを含む国々のことです。
一般的に「北欧」「北ヨーロッパ」とも呼ばれています。
北欧諸国から発信されたデザインの総称を北欧スタイルと呼び、夏は暑く、冬は寒い厳しい気候だからこそ生まれた洗練されたシンプルモダンなデザインは、日本の建築や調度品とも相性が良いと評判です。
日本では、2006年に上映されたフィンランド・ヘルシンキが舞台の「かもめ食堂」を皮切りに、スウェーデン発の家具チェーンの「IKEA」やファストファッションの「H&M」が日本に上陸して出店。
加えてフィンランド出身のキャラクター「ムーミン」が人気を博すと、ムーミンの世界観を体感できるテーマパークも開園するほど北欧ブームが到来しました。
北欧ブームは十数年経った今でも人気が陰ることなく、「北欧っぽい」「北欧らしい」スタイルや雑貨、文房具にまで影響を与えるほど注目されています。
北欧デザインの特徴
北欧デザインは大きく分けて3つの特徴があります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
●シンプルなデザイン●
北欧デザインは線や曲線で作り上げられているものが多く、模様の種類も少ないことが特徴です。しかし数少ない模様をパターン化して均等に配置することで幾何学模様を上手く駆使しています。そのため、統一感を持ち、シンプルさがより際立つ洗練されたデザインが印象的です。 色使いにおいても、色を何色もカラフルに無限に使用することはありません。単色をほんの2~3色ほどかけ合わせてパターン化するなど至ってシンプル。必要最低限のミニマルなデザインは、北欧の人々ならではの土地柄が活かされています。
●北欧に暮らす人々のミニマリズムな暮らし●
北欧の人々は物を大切に、長く使い続ける風習を持っています。歴史ある古い建物の価値が高くかわれ、住まいも丁寧に手入れを施しリノベーションを繰り返しながら祖父から父、父から子へと代々受け継がれていくのです。 また、シンプルな食器から模様入りの食器も大切に使い続けるほか、家具も同じく親から子へと受け継ぐ習慣があります。実用性のあるデザインや、長年使い続けられるものが好まれるのは、北欧の人々が普段から物をあまり持たず、必要最低限のミニマリズムな暮らしをしていることと関連しています。
●温かみのあるアースカラーと、自然をモチーフにしたデザイン●
北欧デザインはナチュラルなアースカラーや、少しくすみのあるスモーキーカラーがメインとなっています。落ち着いた優しい色使いは北欧住宅によく馴染み、インテリアや家具と相まって温かみのある空間を引き出せるのです。 森と湖、海に囲まれた自然豊かな風土である北欧地域では、数少ない柄物は動物や植物などの自然をモチーフにしたものばかり。ファブリックやインテリアは落ち着いた色合いでまとまっていますが、小物は青や赤・黒とはっきりとした原色を用いるなど、メリハリのある色使いで長く愛されるデザインが揃っています。
このように、シンプルかつミニマリストな北欧デザインは、飽きが来ることなく、長い期間楽しめるデザインとなっています。
なぜ人気?日本で愛される北欧の住宅
北欧ブームから始まり、北欧住宅が日本でブームとなってから時間が経ちますが、その人気はいまだ衰える気配はありません。
北欧地域は日本よりも緯度が高い位置にあるため、夏は暑く、冬は寒く四季がはっきりとしていることが特徴です。
さらには夏が短く冬がとても長いため、真冬は午後3時頃になると夜のようにあたりは真っ暗になってしまいます。
このような気候から、北欧の人々は一日の日照時間の短さから家にいる時間が長いため、
自然豊かな環境の中で「いかにおうち時間を快適に楽しく過ごすか」を考えて暮らしています。
デンマーク語に「HYGGE(ヒュッゲ)」という言葉がありますが、主に楽しい時間、心地良い空間などを意味します。
北欧の人々はこのヒュッゲをとても大切にしており、ロウソクを灯しながら家族や友人と食卓を囲んだり、暖炉の周りで温まりながらお茶をしたりと、心のやすらぎや安心感、あたたかさ、そして好きなものに囲まれる幸せな時間を大切にしています。
ヒュッゲの価値観が、多忙で物はたくさんあるのに満たされていない日本人の心に刺さり、理想とする生活の一部として憧れを抱いたのかもしれませんね。
なぜ人気?日本で愛される北欧の住宅
北欧住宅の特徴は次の4つです。
- 厳しい冬でも快適に暮らせる高気密・高断熱
- 雪国ならではの大きな屋根
- 素材感のある外壁とカラーリング
- 極限まで明かりを取り込む大きな窓
1つずつ詳しく見ていきましょう。
①厳しい冬でも快適に暮らせる高気密・高断熱
北欧の真冬の気温はマイナス30度にもなるといいます。
極寒の厳しい寒さを乗り越えるため、北欧住宅の構造は気密性・断熱性にとても優れています。
中には壁の厚さが30㎝にもなる住宅も稀ではありません。
家を丸ごと断熱材で囲む連続断熱工法を用いることで、一定の温度を保ち心地良く過ごせます。
また、窓も二重・三重が基本であり、木製のサッシに3層ガラス窓を使用しています。
②雪国ならではの大きな屋根
北欧住宅と言えば大きな三角の屋根が特徴的です。
急な勾配のある勾配屋根は、雪が屋根に積もらないよう下に滑り落ちていく仕組みになっており、長い冬が続く雪国ならではの工夫が成されています。
また、雪だけではなく勾配のある屋根は雨水も勢いよく落ちていくため、雨どいは必須でありメンテナンスも定期的に行われています。
③素材感のある外壁とカラーリング
北欧住宅は、板状の外壁であるサイディングに大きな屋根という至ってシンプルな構造ですが、その他にもレンガづくりや漆喰と豊富な素材の外壁が選べます。
そしてなんといっても可愛らしいカラーリングは北欧住宅ならでは。
ムーミンの家もアースカラーの青の外壁と白枠の窓、そして赤い屋根と素敵な色使いです。
北欧住宅ではグリーンやベージュなどのナチュラルな色が王道ですが、レッドやボルドーも人気があります。
個性豊かなカラーリングは、北欧の壮大な森や湖の大自然にすんなりと溶け込む色合いでできています。
③極限まで明かりを取り込める大きな窓
冬の日照時間が短い北欧では、太陽の自然光を日が傾くギリギリの位置まで計算して窓を作ります。
家で一番多くの採光を取り入れるのはダイニングテーブルの位置というほどのこだわり。
断熱効果から二重窓は当たり前であり、窓はほとんどが内側に開いて部屋の中からでも掃除がしやすいように工夫されています。
日本の家への取り入れ方、新トレンド「ジャパンディ」
「ジャパンディ」とは、日本の文化(ジャパニーズ)と北欧の文化(スカンディナビア)を掛け合わせたインテリアの新ジャンルであり、今もっとも注目されているトレンドでもあります。
一言で表すなら、“スッキリしているけれど、温かみがあるインテリア”と言えるでしょう。
「侘び寂び」の独自の美しさを持つ日本の和室は、元々はミニマルさが特徴であり、家具も最低限しか持たず、布団や座卓などは使う時だけ出す生活が中心でした。
一方、北欧のインテリアは限られたスペースを有効的に使うため、必要なものしか持たず身長式のテーブルや、デイベッドになるソファと実用性の高いものばかり。
日本と北欧のミニマルでナチュラルな雰囲気と、木の温もりを感じる構造はどこか似通っており、2つを掛け合わせたジャパンディは日本人の生活に取り入れやすいスタイルで人気を博しています。
北欧スタイルの暮らしに合う人
北欧スタイルの暮らしに合う人は、ずばり「おうち時間を大切にしたい人」です。
新型コロナウイルス感染症等の影響で、あまり外出をせずに家で過ごす時間を大切にする人が増えた日本。
北欧スタイルのシンプルで飽きのこないデザインと、高い耐久性・機能性は日本の和の雰囲気にも合うことから人気が続いています。
シンプルな家に、好きなものを少し足したり、天気の良い日はバルコニーや庭でティータイムやバーベキューなどの食事を楽しんだりと、それぞれが好きなようにHYGGEの暮らしを楽しむことができます。
北欧住宅で暮らすお客さまの声
実際に北欧住宅を建てて暮らしているお客様の生の声を聞いてみました。
「家の後ろに森があって、北欧スタイルにぴったりの我が家。心地よい風と大きな窓に差し込む光で、コンセプト通り毎日生き生きと楽しく暮らしています」
「三角屋根の外観がかわいくてノルディックスタイルに決めました。入居後はインテリアも北欧風で揃えて、大好きな北欧を思う存分楽しんでいます」
「寒い地域に住んでいるのですが、たくさんある窓から程よく日が差して、家の中は暖房が効いているかのようにあたたかいです。夏は窓を開けると気持ちいい風が入ってきて、快適に暮らしています」
まとめ
北欧住宅ではこれからの時代にあった生活が楽しめます。
北欧の人々が大切にしている「特別ではない毎日が生き生きと楽しいこと、それが一番の幸せ」であるように、毎日が笑顔で溢れ、心地良く回る暮らしの日々は北欧住宅の真骨頂です。
ぜひご検討ください。
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